今回はギア4のルフィが使用する技の一つ、「ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)」の技名の由来について解説します!
カルヴァリンとはどういう武器なのかに加え、カルヴァリンの当て字がなぜ大蛇砲なのかにも触れていこうと思います!
ワンピースに登場したカルヴァリン
ゴムゴムの大蛇砲(カルヴァリン)
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 78巻』より引用
技使用者
モンキー・D・ルフィ
初登場
78巻(ドフラミンゴ戦)
使用箇所(JET含む)
vs.ドフラミンゴ
vs.カタクリ
vs.カイドウ
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 78巻』より引用
技使用者 | モンキー・D・ルフィ |
---|---|
初登場 | 78巻(ドフラミンゴ戦) |
使用箇所(JET含む) | vs.ドフラミンゴ vs.カタクリ vs.カイドウ |
初使用はドレスローザのミンゴ戦。その後はスネイクマン形態でJET大蛇砲としてカタクリ戦、およびカイドウ戦で使用しています。
収縮した上で弾力により撃ち出した拳が無数の軌道変化を繰り返しながら相手を追う、一度避けただけでは避けきれない追尾技です
またJET大蛇砲の連打派生技として、カタクリ戦ではゴムゴムの黒い蛇群(ブラックマンバ)が、カイドウ戦ではゴムゴムの九頭蛇(ヒュドラ)が使用されました
デミ・カルヴァリン
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 34巻』より引用
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 34巻』より引用
カルヴァリンという単語自体が初登場したのはW7で、ゴーイング・メリー号の修理依頼をしに訪れた1番ドックで、デミ・カルヴァリンが登場しました。
狙撃手であるウソップがこれに見惚れていた結果、ザンバイ達に攫われてしまい、悲しい事件の引き金となってしまいます⋯
長砲身「カルヴァリン」
カルヴァリン砲とは?
カルヴァリン砲(Culverin)は、15〜17世紀に使用された長砲身の大砲で、高い初速と比較的優れた命中精度を持っていたことが特徴です
元々は手持ちの火器(初期の火縄銃)から発展し、のちに野戦砲や艦砲としても使用されました
名前の由来は「ヘビ」
「Culverin(カルヴァリン)」という英単語ですが、これはフランス語表記の「couleuvrine(クルヴリーヌ)」に由来しています
「couleuvrine」は「couleuvre(草へび)」に由来しているのですが、さらにこの単語を遡るとラテン語の「colubrinus(ヘビのような)」にたどり着きます。
カルヴァリンという名は、細長くしなやかな砲身の形がヘビに似ていたことに由来すると考えられています。
そもそものカルヴァリンが蛇を連想し名づけられていたからこそ、ゴムゴムのカルヴァリンは大蛇砲と書くのですね!
カルヴァリンの特徴
カルヴァリン砲の特徴は以下の通りです
- 長い砲身(2〜3メートル以上)
- 鉄製の丸弾(ラウンドショット)を使用
- 高初速(400m/sを超える例も)
- 比較的長距離かつ平坦な弾道
この設計により、より密度の高い弾を比較的長距離かつ平坦な弾道で発射することが可能になり、当時の火砲の中では命中精度に優れた部類に入っていました
種類とバリエーション
名前 | 口径と砲身 | 砲弾重量 |
---|---|---|
カルヴァリン・ エクストラオーディナリー (大型) |
5+1⁄2インチ 14フィート |
9.1kg |
カルヴァリン・ オーディナリー (標準) |
5+1⁄2インチ 12フィート |
7.9kg |
デミ・ カルヴァリン (中型) |
4インチ 11フィート |
3.6kg |
バスタード・ カルヴァリン (小型) |
4インチ 10フィート |
3.2kg |
サイズが一回り小さいデミ・カルヴァリンはガレオン船などに複数積まれていることもありました
まとめ:カルヴァリン砲の意義
カルヴァリン砲は「ただの砲撃ではなく、狙って当てるための火砲」として当時革新的な存在でした。名前に「ヘビ」が含まれることからも、その鋭く伸びるような弾道と、的を射抜く性能の高さを想像できるのではないでしょうか。
中世から近世への過渡期において、戦場の距離と精度の概念を塗り替えた、まさに名砲です
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