今回はワンピースでちょこちょこ登場する単語「ガレオン船」とは何かについて解説します!
ガレオン船とはどんな船なのか、バージェスの技名の由来!ここらへんが気になる方はこのままご覧下さい!!
ワンピースに登場したガレオン
ドレッドノート・サーベル号
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 6巻』より引用
所有者
クリーク海賊団
船長
クリーク
初登場
6巻
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 6巻』より引用
所有者 | クリーク海賊団 |
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船長 | クリーク |
初登場 | 6巻 |
作中で一番最初にガレオン船だと明言されたのはクリークのドレッドノート・サーベル号です
メリー号よりも遥かに大きいバラティエが小さく見えるサイズ感。50隻の艦隊を持つドンが持つにふさわしい船でした
ただすぐに輪切りになったので作中用途としてはステージでしたね
巨大なガレオン船がボロボロになっている姿は、グランドラインの恐ろしさを語る上で良い引き立て役になっていた気がします
セントブリス号
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 24巻』より引用
所有者
“南の海”王国ブリス
初登場
24巻
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 24巻』より引用
所有者 | “南の海”王国ブリス |
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初登場 | 24巻 |
空から降って来た”南の海”の王国ブリスの探検船、セントブリス号。アラバスタ出航後の異変1号ですね
何かしらの理由で空島にて雲流しの刑にあい、200年後に麦わらの一味の上空に降ってきました
ナミの愛用するウェイバー(シロモクバ1号)も、もとを辿ればセントブリスに乗っていたものです
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 24巻』より引用
W7で建造中の船
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 34巻』より引用
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 34巻』より引用
ルフィたちがメリー号の依頼がてら1番ドックを見学してたときに、1番ドックで作られていたのは巨大ガレオン船でした。
ただ後にルフィvsフランキーvsガレーラカンパニーの戦いが勃発したとき、風来砲で破壊されています。(作中でガレオンと表記された船は無事じゃすまないんですね…(笑))
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 36巻』より引用
シャボンディでゾロに斬られた船
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 61巻』より引用
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 61巻』より引用
ゾロが釣りをするために間違って乗り込みぶった斬ったのもガレオン船でした(やはり壊れている…)
ここだけみると海賊たちは可哀想ですが、この先にクラーケンやら新魚人海賊団やらが待ち構えていたことを考えると、早い段階で引き返せたことはラッキーだったのかもしれません
不沈艦(ガレオン)ラリアット
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 79巻』より引用
技使用者
ジーザス・バージェス
初登場
79巻(サボ戦)
使用箇所
vs.サボ
(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 79巻』より引用
技使用者 | ジーザス・バージェス |
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初登場 | 79巻(サボ戦) |
使用箇所 | vs.サボ |
ドレスローザにてバージェスがサボに向かって放った技です。覇気をまとっていたわけではないのか直接当たっていないのかは不明ですが、ロギアの能力で回避されています。
サボの背面にあった建物には被害が出ていることから、攻撃の衝撃による破壊力が高いことがわかります。
大型帆船「ガレオン」
ガレオン船とは?
ガレオン船(Galleon)は、16〜18世紀にヨーロッパで活躍した大型の帆船です。スペインやポルトガルを中心に、貿易・戦争・探検などで使われました。
ガレオンは「軍用にも耐えられる貨物船」として開発され、当時の海上覇権争いに欠かせない存在でした。
ガレオン船の主な特徴
スピードと安定性を両立
ガレオン船は、従来のキャラック船に比べて細長く、低めの船体を持ち、海上での安定性が向上しました。前方には「ビークヘッド(beakhead)」という突き出した構造を備えており、波を切るように進む姿をみることができます。
また風の抵抗を抑える工夫により、操縦性と速度性能も向上。戦闘時の機動力でも他の船を圧倒しました。
強力な武装
ガレオン船は、数十門以上の大砲(主にデミカルヴァリン)を搭載可能でした。なかには300門以上の砲を備えた巨大ガレオンも存在し、「海に浮かぶ要塞」として敵を威圧したそうです。戦時には戦艦として、平時には商船として使える軍商兼用設計こそが、ガレオンの真骨頂です。

多層デッキ構造と高い汎用性
内部は複数のデッキ(甲板)に分かれ、武器庫、貨物室、船員の寝所などが効率的に配置されています。食料や淡水、交易品をたっぷり積めるので、長期航海にも対応できました。また帆走に必要なマストは通常3本、多い場合は4本あり、最後尾には「ボナヴェンチャー・ミズン」というラテン帆も使われていました
少人数でも操船可能な設計
ガレオン船は複雑なロープと帆の仕組み(リギング)により、少人数でも帰港できるよう設計されていました。これはまさに「生きて帰ること」まで計算された、当時としては高度なテクノロジーでした
歴史の中のガレオン船
ガレオン船は、アルマダのスペイン無敵艦隊やガレオン貿易などに登場します。また日本では伊達政宗が建造した「サン・ファン・バウティスタ」が有名です。
戦争と貿易の両面で活躍していきましたが、17世紀後半以降に徐々に衰退し、より機動力と火力に優れたフリゲート艦へと主役が移り変わっていきます
代表的なガレオン船
名前 | 国 | 内容 |
---|---|---|
サン・ファン・バウティスタ | 日本 | 伊達政宗によって建造された西洋式帆船 |
サンティシマ・トリニダー | スペイン | トラファルガー海戦で沈没 |
リヴェンジ | イングランド | イングランド海軍の高速型ガレオン |
サン・ホセ | スペイン | 財宝を積んだまま沈没 |
ガレオンと不沈艦について
ワンピースの世界において、ガレオン船はまだまだ現役なので不沈艦と呼ぶにふさわしいと思いますが、私たちの世界においては、「不沈艦」という言葉が使われ始めたのは19〜20世紀の鉄製・鋼鉄製の軍艦が登場して以降なので、ガレオンと不沈艦に直接的な関係はありません。
マンガの世界と現実世界では当然歴史的背景が違うのでこういった部分の比較は野暮ですね!
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