今回は三・千・世・界の強化技、「一大・三千・大千・世界」の技名の由来について解説します!
三千世界については別記事にて解説済みなので、まだ読んでいない方は合わせてご確認下さい!

三刀流奥義 一大・三千・大千・世界
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 78巻』より引用
技使用者 | ロロノア・ゾロ |
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初登場 | 78巻(ピーカ戦) |
使用箇所 | vs.ピーカ |
初使用はピーカ戦。オーズなんて比にならないくらいデカいピーカの巨像を真っ二つにしてしまう、とんでもないスケールの斬撃です
111巻時点ではピーカ戦のみの使用にとどまっていますが、三刀流の技の中では最上位に位置する技だと思うので、再披露をしてほしいですね!
仏教用語 一大三千大千世界
「一大三千大千世界」とは?
そもそも三千世界とは何か?については別記事にて解説しているので詳しく知りたい方はそちらを確認してほしいのですが、平たく言ってしまうと「一人の仏が抱える10億個の世界」のことです。
その上で一大三千大千世界とは何か?ですが、実は一大三千大千世界と三千世界は完全に同じ意味になります
一大 | ひとつの |
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三千 | 三種の千(小千・中千・大千)を掛けたスケール |
大千世界 | その三段構造でできた10億個の小世界 |
なぜ「一大」をつけるのか
「三千大千世界」だけでも意味は通りますが「一大」をつけることで、仏教的に重要なニュアンスが加わります
「一大」の意味は?
三千世界が仏陀1人の教化範囲であることを強調。つまり「仏1人が教えを説く宇宙規模の舞台はこの一単位である」と明言しています
「一大三千大千世界」は、宇宙そのものを一つの教化圏として捉える視点なんですね
ゾロの口上を解説
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 78巻』より引用
「九山八海 一世界 千集まって小千世界 三条結んで 斬れぬ物なし」
上記は一大・三千・大千・世界を披露した時の口上です。先んじて三千世界の解説記事を読んでくれた方はわかると思いますが、斬れぬ物なし以前のこの口上は、そのまま三千世界の構成について説明してくれています
九山八海 一世界
一つの世界は須弥山を中心とした九山八海で構成されている
千集まって小千世界
世界を1000個集めたものを小千世界と呼ぶ
三乗結んで
小千世界の三乗(1000×1000×1000)は大千世界(=三千世界)
このようにこの口上は丁寧に三千世界について教えてくれているのです。意味さえわかればナレッジキング対策としてもこの口上は覚えやすくなりますね!(注:仏教には三乗思想というものがあるので、三乗を結ぶとはこの思想のことを指している可能性もあります)
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