ゾロの幼馴染”くいな”の名前の元ネタ！水辺にひっそり生きる鳥「クイナ」について解説

このページでは、ゾロの幼馴染であるくいなの名前の元ネタとなった鳥である「クイナ」について解説します！！

ワンピースにおけるくいな

ゾロが世界一の剣豪を目指す理由の一つを遺したゾロの親友、それがくいなです。

(C)尾田栄一郎／集英社 『ONE PIECE 1巻』より引用

惜しくも11歳の若さで亡くなっていますが、幼少期のゾロとの対戦成績は2001勝0敗！！

幼少期とはいえ、大人にも勝てる実力がゾロ。そのゾロに完勝してるわけですから、彼女が成長していたらゾロに並ぶ大剣豪になっていたもしれません

(C)尾田栄一郎／集英社 『ONE PIECE 102巻』より引用

またくいなの登場は1巻ですが、ワノ国にて霜月コウ三郎の話から、彼女の苗字が霜月であることがSBSで判明しています

100巻以上経過してから苗字の情報が追加される…。こんなことが起きるのはワンピースくらいでしょうね！

現実におけるクイナ

クイナは ツル目クイナ科に属する鳥で、世界中の湿地や草原に生息しています。日本には「クイナ」をはじめ、複数の種類が確認されています。

体長は約30cm前後。食性は雑食で、警戒心が強く、草むらに隠れるのが得意

クイナは飛ぶのが苦手な鳥のため、主に地上を走って移動します。そのため茂みやヨシ原に隠れてしまうことが多く、なかなか目にすることができない鳥です。

クイナの特徴と生態

①ずんぐりした体と長い足

クイナは丸みを帯びた体に短めの尾を持ち、やや長めの脚が特徴です。この体型は水辺をすばやく移動するのに適しており、泥の中でも歩きやすい構造になっています。

②独特なくちばしの形

種類によって異なりますが、クイナのくちばしはやや長めで少し湾曲していることが多いです。食べ物をついばむのに適した形をしており、植物や小動物を捕まえるのに役立ちます。

③警戒心が強く人目につきにくい

クイナは非常に慎重な性格をしており、人の気配を感じるとすぐにヨシの中に隠れてしまいます。そのため普段はあまり明るい場所に出てきません。

④飛ぶのが苦手で主に走って移動する

クイナは飛ぶことができます(種によっては出来ないです)が、長距離飛行は得意ではありません。移動するときは地上をすばやく走ることが多く、茂みの間を器用にすり抜けていきます。

日本に生息するクイナ科

1. クイナ（Gallinula chloropus）
• 全身が黒褐色で、額に赤い斑点がある
• 水辺のヨシ原や湿地に生息
2. ヒメクイナ（Porzana pusilla）
• 体長約18cmと小型で、茶色い体に白い斑点がある
• 日本では旅鳥として飛来することがある
3. バン（Gallinula tenebrosa）
• クイナに似ているが、額の赤い部分が大きく足が黄色い
• 都市部の池や公園でも見られる
4. オオバン（Fulica atra）
• 全身が黒く、額に白い斑がある
• 泳ぎが得意で水面を移動する姿がよく見られる
5. ヤンバルクイナ（Gallirallus okinawae）
• 体長約35cm、黒褐色の体に赤いくちばしと足が特徴的
• 飛べない鳥で、沖縄本島北部（やんばる）にのみ生息

名前の由来

「クイナ（水鶏）」という名前の由来には、いくつかの説があります。

1.鳴き声に由来する説

クイナの鳴き声が「クイ、クイ」と聞こえることから、その鳴き声に由来して「クイナ」と呼ばれるようになったとする説があります。日本では古くから鳥の名前を鳴き声から付けることがあり、有力な説の一つです。

2.戸をたたく音に似ている説

クイナの鳴き声が戸をたたく音に似ているため、昔の人々が「たたく」＝「く（来）」と関連付けたという説もあります

3.漢字表記「水鶏」の由来

「水鶏」という漢字は、クイナが水辺に生息する鳥であり、ニワトリのように夜明けを知らせる鳥であることから由来しているそうです。