このページでは、シェルズタウンに登場した斧手のモーガンの元ネタとなった史実に登場する「ヘンリー・モーガン」について紹介します!!
私掠船船長ヘンリー・モーガンがどんな人物なのか、気になっていた方はこのままご覧ください
ワンピースにおけるモーガン
人物名 | モーガン |
---|---|
異名 | 斧手のモーガン |
初登場 | 1巻 |
年齢 | 44 |
身長 | 285cm |
誕生日 | 4月13日 |
役職 | 元海軍第153支部大佐 |
好物 | 高級な料理 |
モーガンは作中で最初に登場した階級持ちの海兵。権力絶対主義者であり、海兵でありながら市民や海兵に恐れられていました
1巻の登場人物ですが、シロップ村でのクロの過去編にて、クロに顎を砕かれた海兵として実は再登場しています
悪政を暴かれた結果、扉絵連載のコビメッポ奮闘日記にて捕まりましたが、寝ていたガープを不意打ちで襲い脱走。同じく扉絵連載であるジャンゴのダンス天国でジャンゴとすれ違ったのが最後の登場です
史実における海賊モーガン
人物名 | Henry Morgan |
---|---|
死没 | 1688年8月25日 |
役職 | イングランド私掠船船長 ナイト爵 ジャマイカ副総督 |
活動年 | 17世紀 |
拠点 | ポート・ロイヤル |
ヘンリー・モーガンとは?
ヘンリー・モーガンは、17世紀のカリブ海で活躍したイングランドの海賊(私掠船船長)であり、後にジャマイカ副総督となった人物です。
イングランドのジャマイカ総督に仕え私掠船船長としてスペイン領を襲撃した恐るべき海賊でありながら、後年にはイングランド王からナイトの称号を授与されるという経歴をもっています。
私掠船とは?
私掠船(しりゃくせん)とは、国家から正式な許可を得て、敵国の船や植民地を襲撃し、戦利品を奪う船のことです。これは国家公認の「合法的な海賊」とも言える存在で、17世紀のカリブ海では通商破壊を目的としてイングランド、フランス、オランダなどがスペインに対抗するために私掠船を活用していました。
私掠船の特徴
①国の許可あり → 「私掠免許状」を受け取り、特定の敵国のみを攻撃する
②戦利品の分配 → 略奪した財産の一部を国に納め、残りを船員で分配
③戦争と連動 → 戦時には正規軍の補助として活動することもある
王下七武海と似た制度ではありますが、商船や植民地が攻撃できる(民間人への攻撃が許可されている)分、現実の方が悲惨ですね…
ヘンリー・モーガンもイングランドの私掠船長として多くの功績(惨劇)をあげています。
英雄であり残虐な海賊であり
モーガンはイングランド側の私掠船長として活躍していたので、イングランドにとっては英雄、スペインにとっては恐るべき敵という真逆の評価を持っています。
以下はモーガンが関わったとされる戦いです。
1668年:ポルトベロ襲撃
モーガン率いる私掠船が、中央アメリカのスペイン領ポルトベロ(現パナマ)を急襲。わずかな兵力で町を制圧し、住民や兵士を虐◯しつつも多額の戦利品を獲得。イングランドはこの成功を称賛し、彼を英雄視しました。
1669年:マラカイボ・ジブラルタル湾の戦い
ベネズエラのマラカイボとジブラルタルを襲撃し金品を略奪。帰り際に126門もの大砲を有したスペイン艦隊に包囲されるも、焼き討ち船(燃える船)を使い、敵艦を炎上させ撃沈。無傷でポート・ロイヤルに帰還する
1671年:パナマ市襲撃
陸路を進軍し、スペインの重要都市であるパナマ市を占領。この襲撃により莫大な戦利品を得ましたが、モーガンパナマに向けて出航した後に、イングランドとスペインが和平を結んばれていたため、モーガンは逮捕されロンドンに召喚されることになりました。ただ結局モーガンはイングランド側に英雄としてもてなされたため、裁判は実施されなかったそうです。
まとめ
モーガンは、当時のイングランドにとっては「英雄的な冒険家」であり、スペインにとっては「極悪非道な海賊」でした。彼の巧妙な戦略と大胆な戦術は、後世の海賊や私掠船船長にも大きな影響を与えました。
また、彼の名前はラム酒「キャプテン・モルガン(Captain Morgan)」のブランド名としても知られており、現在でもポップカルチャーにおいて「伝説の海賊」として語り継がれています。