今回はスモーカーの片腕である女将校、「たしぎ」の名前の由来となった鳥について解説します!
ワンピースのたしぎ
| 人物名 | たしぎ |
|---|---|
| 初登場 | 11巻 |
| 年齢 | 23 |
| 誕生日 | 10月6日 |
| 階級 | 海軍本部大佐(112巻時点) |
| 好物 | ホットコーヒー |
| 趣味 | 刀の本の読書、切り絵 |
初登場はローグタウン編。相棒の業物「時雨」と共に、悪党にわたってしまった世界中の名刀を回収することを信念としている清く正しい女海兵です
初登場時の階級は曹長でしたが、エニエスロビー編が終わった時点では少尉、新世界編では大佐と、しっかり実力と階級をあげています
渡り鳥・タシギ

タシギとは?
| 名称 | タシギ |
|---|---|
| 分類 | チドリ目シギ科タシギ属 |
| 学名 | Gallinago gallinago |
| 英名 | Common snipe |
| 漢字表記 | 田鴫 |
タシギは体長約25cmほどの小型のシギで、ややずんぐりとした体型に細長いクチバシが特徴的です。水田や湿地などの柔らかい地面にクチバシを差し込み、ミミズや小さな昆虫を探して食べます。
羽の模様はとても複雑で、茶色や黒、白の縞模様が絶妙に混じっています。そのため地面の草や泥の中ではほとんど見分けがつかないほどの保護色を持った鳥です。
ヨーロッパからアジア、アフリカまで広く分布しており、日本でも全国の湿地や田んぼで見ることが出来ます。
名前の由来:「タシギ」
「田鴫(タシギ)」の“田”は、そのまま田んぼ。“鴫(しぎ)”は水辺で細長いくちばしを持つ鳥の総称。
つまり「田んぼにいるシギ」が転じて「田鴫」と呼ばれるようになりました。
求愛行動とドラム音
春の繁殖期、オスのタシギは独特の音を立ててメスにアピールする「ウィンノウィング(winnowing)」と呼ばれる求愛飛翔を行います。
高く飛び上がった後、浅い角度で滑空した時に尾羽が震え「ブゥー」という太い風切り音を出すのですが、この音がまるで羊の鳴き声のようで、ヨーロッパでは「空飛ぶヤギ(heaven’s ram)」と呼ばれ、フィンランド語では「taivaanvuohi(空のヤギ)」という名がついてます
スナイパー(sniper)の語源はタシギ
「スナイパー(sniper)」という英単語は、タシギの英名「snipe」から生まれた言葉だと言われています。
タシギは飛び立つときの動きが非常に速く、しかも飛行中にジグザグと予測不能な軌道を描くため、猟師にとっても撃ち落とすことが難しい鳥でした。
18世紀ごろのイギリスではタシギを仕留められる腕前の持ち主を「a sniper(=シギ撃ちの名人)」と呼ぶようになり、やがてその言葉が「狙撃手」という意味で軍事用語として広まりました。
日本での生態
日本だとタシギは主に冬鳥として渡来しますが、春と秋には旅鳥としても見られます。北海道から九州まで広く分布しており、特に本州中部以南の平地の田んぼや湿地、ため池の周辺などで観察することができるそうです。
1.旅鳥とは?
春や秋などの渡りの季節、一時的に日本を通過する鳥のことで、タシギの場合、春(3〜5月ごろ)と秋(9〜11月ごろ)に見られることがあります。
この時期、彼らは北方(シベリアやサハリンなど)での繁殖地と南方(東南アジアなど)での越冬地との間を行き来しており、日本はその「中継地点」です。
2.冬鳥とは?
冬のあいだ日本に滞在し、春になると北へ戻る鳥を指します。
タシギは本州以南(特に九州・四国・本州南部)で、冬のあいだを過ごすことがあるそうで、そのため地域によっては冬の湿地や田んぼでよく見られる鳥とされています。
3.季節ごとの見られ方
- 春(3〜5月):北へ渡る途中で日本に立ち寄る(旅鳥)
- 夏(6〜8月):日本ではほとんど見られない(北方で繁殖)
- 秋(9〜11月):南へ帰る途中で再び日本に立ち寄る(旅鳥)
- 冬(12〜2月):温暖な地域ではそのまま滞在(冬鳥)
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