今回はクリーク海賊団の船として登場した「ドレッドノート・サーベル号」のドレッドノートという言葉の意味について解説します!
ドレッドノートとは何なのか?気になる方はこのままご覧下さい。
ワンピースにおけるドレッドノート
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 6巻』より引用
所有者 | クリーク海賊団 |
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船長 | クリーク |
初登場 | 6巻 |
ドレッドノート・サーベル号は東の海の覇者であるクリークの船として登場しました。
巨大ガレオン船と言うだけありメリー号と比べて非常に大きな船ですが、グランドラインの嵐により、登場時にはすでに大ダメージを負っています。
最終的にはミホークによって輪切りにされ、その残骸はゾロvsミホーク、及びルフィvsクリークの戦場となりました
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 6巻』より引用
伝説の戦艦「ドレッドノート」
ドレッドノートとは?
「ドレッドノート」とは、イギリス海軍が1906年に就役させた画期的な戦艦「HMS Dreadnought」に由来します。
主砲10門すべてが12インチの遠距離砲撃用という超攻撃型スタイルである「オール・ビッグ・ガン」設計
そして戦艦史上世界初の蒸気タービン搭載によって得た圧倒的機動力
高水準の破壊力と機動力。この2つを得たHMS Dreadnoughtの登場以降、このHMS Dreadnoughtと同様のスタイルを持つ戦艦は「ドレッドノート級戦艦」と呼ばれ、それ以前の旧式戦艦は「プレ・ドレッドノート戦艦」と区別されるようになり、世界各国の軍艦設計に大革命を起こしました
戦果は控えめ
ドレッドノートは軍艦として伝説的存在ですが、実戦での戦果についてはあまりあがっていません。理由はいくつかの歴史的・戦術的な背景によるものです
① 抑止力としての存在が大きすぎた
HMSドレッドノートは登場しただけで他国の戦艦を時代遅れにしました。
保有しているという事実だけでも影響力が大きかったため、敵も味方も「失うリスクが高すぎる」と判断して使われなくなり、各国が正面衝突を避けるようになります。
実際、英独両海軍とも「主力艦は温存すべき」という戦略を取っていました。
② 実戦では地味な任務が多かった
第一次世界大戦中、ドレッドノートの任務は北海の哨戒任務などが中心で、大規模な艦隊決戦に出る機会が限られていました
③ 時代の進化が早すぎた
ドレッドノートは革命的でしたが、あまりに先進的だったため、他国だけでなくイギリス自身もすぐに新型を建造します。
その結果、10年も経たないうちにドレッドノート自身が旧型になってしまいました。
名前の意味:「Dreadnought」とは?
dread:恐怖
nought(naught):無、ゼロ
つまり「何も恐れぬ者」という意味です。
これは単なる言葉遊びではなく、「どんな敵にも屈しないイギリスの意志」が込められた名前だそうです
50の艦隊が壊滅したばかりなのに再度グランドラインに突入しようとしたり、ミホークにケンカを吹っかけたりする、恐れ知らずなクリークにピッタリな船名ですね
「ド級」「超弩級」の由来
ドレッドノートの衝撃は日本にも伝わっており、規格外のものを表現する際に「ドレッドノート級(ド級)」「超ド級」などの表現が生まれました。
「弩」は当て字で、ドレッドノートの「ド」から来ています。
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