今回はヴォーショットとブフバーストに組み込まれているサンジの技、「タンドロン」の技名の由来について解説します!
仔牛肉ショットでは「後バラ肉」。牛肉バーストでは「バラ肉」と表記が違うため、ナレッジキングでは間違えないように注意したい技ですが、そもそもなぜ表記ゆれがあるのかについても解説していきます
サンジの技 タンドロン
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 21巻』より引用
| 技使用者 | サンジ |
|---|---|
| 初登場 | 21巻(Mr.2戦) |
| 使用箇所 | vs.Mr.2 vs.ジャブラ vs.アブサロム vs.クイーン |
初使用は仔牛肉ショットを初披露したボンちゃん戦。胸付近を狙った技で、仔牛肉ショット及び牛肉バーストのコースの最中で使用されています
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(C)尾田栄一郎/集英社 『ONE PIECE 102巻』より引用
この技は表記ゆれがあり、仔牛肉ショットの時は「後バラ肉」。牛肉バーストの時は「バラ肉」となっています
フランス料理用語 タンドロン
Tendron(タンドロン)とは?
「Tendron(タンドロン)」は直訳すると「軟らかい部分」や「小さな腱」という意味ですが、肉の部位としては肋骨に沿ったバラ肉周辺の部位を指します。
日本人に馴染がある形だと「カルビ」として食べている部位の多くがタンドロンです
タンドロンの場所
仔牛(veau)

仔牛は成牛に比べて体が小さいため、肋骨まわり(第1〜13肋骨)すべてが比較的薄く一体化しています
そのため仔牛の「tendron」は成牛よりも広い範囲を指しており、肋骨全体に沿ったバラ肉を含むことが多いです。体が小さいため部位の境界が曖昧で、「後バラ肉(いわゆる外バラ)」まで含まれるのが一般的です。
料理の現場で「tendron de veau(仔牛のタンドロン)」と言えば、脂が適度にのった柔らかい肋骨まわりの肉=「後バラ中心のカット」が使われることがよくあります。
牛(bœuf)

牛は体が大きく部位が明確に区別されるため、 「tendron」はバラ肉の中でも「前バラ(第1〜第6肋骨付近)」に限定されることが多いです
筋やゼラチン質が豊富で、長時間煮込むととろけるように柔らかくなることから、フランス料理では「tendron de bœuf braisé(牛のタンドロンの蒸し煮)」といった定番メニューがあります。
タンドロンの表記:バラ肉と後バラ肉について
牛肉バーストでのタンドロンの表記は「バラ肉」となっていますが、前述の通り、bœufのtendronは「前バラ肉」に限定されることが多いです。ただし、タンドロンの表記が「バラ肉」というのも間違ってるわけではありません
日本では、牛の枝肉を大きく「肩」「ロース」「モモ」「バラ」といったブロックで分けています。このときの「バラ肉」とは、肋骨に沿った前方〜後方の広い範囲を一括して指しています。
つまり日本語で「バラ肉」と書かれていたら、それは前バラ・中バラ・後バラを含む総称という意味です。料理の本に「バラ肉」としか書いていない場合、細かい部位の区別は考慮されていないことがほとんどとなっています。
一方フランスでのバラ肉は、肉屋や料理の文脈でより細かく分けられます。
- tendron(タンドロン):前バラ肉

- plat de côtes(プレ・ド・コート):中〜後バラ肉

- flanchet(フランシェ):後バラ肉

このように日本語の「牛バラ肉」という広い言葉は、フランス語だと最低でも3つの部位に分けて呼ばれているのです。
つまり結論として、「バラ肉」には「前バラ肉」が包含されているため、牛のタンドロンがバラ肉表記となっていても間違ってはいません
また仔牛肉(veau)と違い牛肉(boeuf)のタンドロンには後バラ肉が含まれていないため、牛肉バーストのタンドロンが仔牛肉ショットと同じく「後バラ肉」という表記になることもありません
精肉用語に応じて技名が細かく分けられていてスゴイですね!!!
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